こんにちは本気のパソコン塾の三浦です。
今回は、
会員数: 6200万人超!
いまや知らない主婦はいない?とも言われる
巨大レシピ共有サイトの秘密に迫ります。
日本中の主婦を虜にするCookPad(クックパッド)ってなに?
Cookpad(クックパッド)使ってますか?
あなたがもしクックパッドを知らない・使ったことがないのなら、
今すぐ身近な女性に聞いてみましょう。
「え?知らないの?」(コイツ料理できない男かも….作ってあげたい!)
と得意気に解説してくれるでしょう。
クックパッドとは、
料理レシピを共有することができるサイトです。(サイトはこちら)
主婦の方や、一人暮らしの方にとって、
大きな悩みの種
今日の「晩御飯何作ろう…」があります。
・手早く美味しいものを作りたい
・新しい料理を作りたい
・冷蔵庫の中身を使い切りたい
こんなお悩みを解決することで、
人気サービスとなり、上場へ
ユーザー数6200万人超(2016年2月時点)
売上 123億円(2016年9月途中)
と輝かしい実績を誇るクックパッドから、
今回はWeb起業のアイデアを学んでいきましょう。
クックパッドの創業秘話と起業アイデア
クックパッドの創業秘話は本がでていますので、詳しく知りたい方はこちら
1997年、クックパッドもこれまで紹介した、巨大webサービスと同じく
一人の若者の手によって生まれました。
創業当時はクックパッドという社名ではありませんでした。
有限会社コインという名前。
サイト名は、「kitchen@coin」。
「kitchen@coin」という名前で運営を続けていたらどうなっていたのか?
ちょっと気になりますね。
Webサービス立ち上げ時は、月額500円の有料システムを導入していた
ようですが、利用率が伸びず無料化へとシフト。
そこからユーザー数・投稿数がグングン伸びていくことになります。
Webサービス運営初期にまず悩むのが、アクセス問題。
サービス開始直後は本当にアクセスが来ません….
無料化に踏み切ることで、
この問題をクリアしたクックパッドは次なるステージに進みます。
それは、
ユーザー数が増えていくについて、
サービス運営するコストが増え、資金が足りないというもの。
創業者の佐野陽光さんは本の中で
「アクセスが来ないようにするにはどうするかを考えていた」という
驚きの発言をされています。
Webサービスを運用するコストは以前より、どんどん下がってきていますので
これからWebサービスを始める人は非常に低コストで運用することが可能です。
その後も資金的な問題は抱えるものの、
サイトのユーザー数は依然伸びていきます。
2002年以降、
徐々に会社として収益を伸ばしていく広告戦略が成功していきます。
今回の「成功のポイント」は
クックパッドのマネタイズ(収益化)戦略です。
サイトからいかに収益を生んでいくか、
Webサービスで起業を考えている方にとっては
非常に参考になります。
クックパッドが収益化を理解するには、ユーザーの属性を理解する必要があります。
一般的なサイトに比べてクックパッドユーザーのアクティブ率が高いと言われています。
20-40代の女性がメインで、毎日一回以上料理を作る可能性が高く、
その度にサイトを訪れるのです。
クックパッドでは、このユーザーの
- アクティブ率を活かした
- 性質を活かした
収益化(マネタイズ)がとられています。
特に面白いものを2つみてみましょう。
1: ユーザーが喜ぶ?!企業とのタイアップ広告
クックパッドの人気コーナーに、レシピコンテストと呼ばれるものがあります。
こちらは名前の通り、料理のレシピを投票するというものですが、
例えば、Aメーカーの商品Bを使って作るレシピのコンテストなど
企業とタイアップしたキャンペーンを実施することができるのです。
一回のタイアップ料は、550万円となっていますが、
- ユーザーはコンテストを楽しむことができる
- 企業は商品を知ってもらうことができる
- クックパッドは広告費を稼ぐことができる
と3者が満足する広告になっているのが非常に面白いです。
2: 月額たった280円!?プレミアム会員
もう一つがなんといってもこちら、プレミアム会員です。
わずか、月額280円でプレミアム会員になることができるのですが、
280円でも侮ることなかれ、ランキング機能が使えたり非常に満足度の高いサービスが
受けられます。
なんとこちらの会員数が180万人超で、現在のクックパッドの売上の約5割(毎月7億近く)を占めているというから
驚きですね。
このようなユーザーの属性に合わせて、収益化を図っていくことで、企業としての収益基盤を築き、
資金を更に広告・新規顧客獲得へと回していく好循環に乗ることができていきます。
結果、
2009年、東京証券取引所マザーズへ上場。
2011年、東京証券取引所1部に上場。
という、起業の目標の1つ上場へと進んでいきます。
上場後の成長もめざましく、会員数はグングン伸びていき….
現在は6000万人を超える根強い人気を誇っています。
クックパッドが多くの主婦を魅了する理由
クックパッドのサイトに訪れてみると、
毎日新しい料理レシピが投稿されていて、何を作ろうか迷ってしまいます。
クックパッドには多くの魅力がありますが、
その中でも2つここではご紹介します。
クックパッドの魅力1: 簡単にレシピが見つかる(ジャンルや素材から選べる)
晩御飯を決める時皆さんは何を基準にしますか?
- パスタ、ハンバーグなど具体的な料理から考える
- 今日は和食がいいなーとジャンルから考える
- 冷蔵庫にナスが余っているから、ナスを使いたいと素材から考える
クックパッドのサイトは、そんな様々なニーズに応えられるデザインが取られています。
サイトにアクセスして、直ぐに作りたいレシピが見つかる。
シンプルですが、料理レシピサイトに一番求められていることが、実現されています。
クックパッドの魅力2: レシピを投稿するやりがい、感想を貰う楽しさ
クックパッドの使い方は、料理レシピを参考するだけではありません。
自分のレシピを投稿することができます。
料理は、食べた人に「美味しかった!」と言われる時が一番嬉しかったりします。
クックパッドでは参考にしたレシピに、「つくれぽ」と呼ばれるコメントを残すことができます。
「私も作ってみました!」というものなのですが、見ず知らずの人が自分のレシピを作ってくれた!しかも美味しいと言ってくれた!
非常にやりがいを感じる仕組みになっていますね。
ユーザーにサイトのファンになってもらおう。そんな仕組みが盛りだくさんのサイトになっています。
クックパッドのお金の話
では、お次に起業家を目指す皆さんが気になっているであろうお金の話です。
Cookpad( クックパッド)の2016年 第三四半期の決算がでていましたので、見てみましょう。
・売上は123億円に到達しています。
会員サービスの強さ
特に参考にすべきなのが、会員費用です。
全売上のうち、なんと会員費が65億円近くを占めているのが凄いですね。
月額課金システムは以前から、本気のパソコン塾でも取り入れるべきマネタイズ方法だと
紹介していますが、
その理由は経営の安定化につながる点です。
今月100万人いる会員が明日ゼロになることはほぼありえません。
そういう意味で、来月の売上の予想がつくのです。来月も100万円以上の売上がたつなと事前に予想できれば、強気の戦略をとれますよね?
またWebサービスはユーザー数が増えても
大きくコストはあがりません。
これらの点で、継続課金システムは非常に魅力的なマネタイズ方法です。
クックパッドのプレミアム会員費は
月額たったの280円です。コーヒー1杯分(この表現好きです 笑)
もし家計が苦しくなっても、毎月280円の課金を直ぐには止めようとしないですよね?
ユーザーが課金されているのも忘れてしまうような金額で課金し続けるというのは色々凄いのです。
クックパッドのようなサービスを作りたいあなたへ
では、
自分でクックパッドのようなWebサービスを作り、起業するならどんなスキル
が必要なのか見ていきましょう。
今回も基本的なWebサービスなので、一般的な知識があれば作ることができます。
Webサイトの基礎を作るHTML・CSS
まず最初にもうお馴染みですね。HTML・CSS(エイチ・ティー・エム・エル/ シーエスエス)です。
サイトの構成及びデザインを作るのに必要です。クックパッドは非常に見やすくシンプルなサイトデザインで作られているので、
非常に参考になります。
PHP(プログラム)+MYSQL(データベース)
レシピ・つくれぽの投稿や、レシピ保存などで必要なのが、プログラムとデータベースになります。
クックパッドでは、Ruby(ルビー)と言われるプログラム言語が使われていますので、気になる方は調べてみましょう。
Photoshop(フォトショップ)
画像編集・バナー作成で利用するフォトショップ。
サイトのアイコンなどの作成に必要です。
このスキルがあれば、Webサービスを作成することが可能です。
クックパッドは技術面にもお金をかけており、優秀なエンジニアを育てることでも有名で、さまざまな技術をサイトに取り入れています。
本気のパソコン塾でもパソコンのスキルアップを推奨しています。
興味がある方は是非この下の、
スキルアップ無料動画プログラムに参加してみてください。
いかがでしたでしょうか?
今回は、
クックパッドを取り上げてみました。これから、起業を考えている方は是非参考にしてみてください。